野球チームを作れる女②~リアル版白雪姫~

2ヶ月ぶりにストリートを始める—-
しかし、やはり女性の反応は鈍い。

まぁ、当たり前だ。前回も書いた通り、どのような上級者でもナンパは少しでもブランクが空くと腕が鈍るといわれている。
女性と話しかけるときの表情、しぐさ、トークスキルすべてにおいてだ。
しかし、そんなことは想定の範囲内。

ガンシカをされながらも、めげずに声をかけ続けると
少しずつだが、会話も成立してきた—-

 

お、少しずつカンを取り戻してきたかな?
うまくいけば、連れ出し位はできるかも?

 

そんなことを考えていたときに—-
その女性は現れた。

 

買い物?
あ、はい。さっきまでごはん食べてたんです!

 

きました!久しぶりのファーストスマイル
※声をかけた瞬間から笑顔で反応をしてくれる状態のこと。

 

へー、そうなんだ?何くってたん?
彼氏と一緒にパスタ食べてたんだ♪

 

(以下、私の心の声)
おいおい。。。こいつ、さっきまで彼氏と一緒にいたのかよ。。。
それを、ナンパしてきたやつに言うんか。。。
リスク管理はしとくか。。。

 

いいじゃん!てか、彼氏はどこ行ったん?
彼氏はもうバイト行ったからさっき解散したとこ♪

 

バイト?この子、社会人かと思ったけど学生なんだろうか?

 

そか!じゃ、彼氏に誤解されると悪いからあっち行こうか!
あはは!そうだね♪

 

歩く道中でこの子はこっちが聞いてもいないことを、べらべらと話始めた。

 

彼氏は大学生で10歳以上年下とのこと。
バーで飲んでたときにほぼ一目ぼれで、彼氏を逆ナンしたとのこと。
しかも、そのバーにいたときは元カレと飲んでた時。
さらに、元カレは実は彼女にまだ未練があるというのだ。
その元カレの目の前で男を逆ナンするとは。。。

 

……この子は、なかなかのコだ

 

 

そんなこんなでカフェについた。
引き続き、彼女は彼のことを中心にいろいろ話し始めた。
どうやら、彼女は年下の彼と付き合っていることに周囲があまり良い反応をしていないという。
私がとるべきスタンスはもちろん、理解者ポジションだ。

 

 

周りの友達にさ、10歳以上も年下の彼氏と付き合っても
先がないとか言われるんだよね~

 

先のことなんて誰にもわかんなくね?
みんな先が分かるなら誰も離婚なんかしないし!
それより、自分が好きと思える人と付き合うほうが正解っしょ!

 

でしょ!そうだよね?

 

 

こんなやり取りをすると、彼女はますます上機嫌になり色々なことを話し始めた。
どうやら、過去には妻子のある人との付き合いもあったようだ。
さらに、若いころには一夜限りの関係もあったという。

 

彼女は過去形にしていたが私は気づいていた。
それは過去のことではなく、現在進行形だということを

 

私も昔は身体だけの人がいた時期もあったよ~

そっか!で、今はそういう人が何人いるの?

 

えっとね。。。7人!

………

 

さすがの私も一瞬言葉を失ってしまった。
しかし、こういうシチュエーションこそが理解者クロージングの見せ場でもあるのだ。
(それにしても、私ごときのナンパ歴でこのようなコに出会うとは驚きだぜ。。。)

 

私はすぐさま、再度理解者ポジションのトークを展開する。

 

 

へー、なかなかやるじゃん!どんな関係の人なん?
えーとね、〇〇だったり▲▲だったり!

※えげつない内容も含まれるので一部割愛。

 

まぁ、それだけ相手がいるってことは
それくらい多くの人のニーズを満たしてるってことだしね!

私、寂しがりやだからさ~

 

そうか、彼女は依存症なのだな。
常に相手がいないと不安なのだろう。
仮に彼と別れても、次に会える人がいないと嫌なのだろう。
それにしても7人とは。。。白雪姫じゃねえんだから。。。

 

 

私は、心を決めた。
このあとすぐにホテルチャレンジをすることに。
正直に言うが、この時点で勝利を確信していた。
そして、その確信は現実となる。

続く

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