ナンパ遠征紀②ー③~刹那の逡巡~

女性をカフェに連れ出した私は、簡単な世間話から入った。
聞くところによると、彼女はもうすぐ短大を卒業予定の女子大生だという。
就職が決まっていて、来春からは首都圏にくることが決まっているそうだ。

ユニークだったのは、彼女は6人兄弟の長女だったいうことだ。
聞くところによると、この遠征地は女性が地元志向が強く、男性は上京志向が強いと聞いている。
つまり、この女性は一般的な常識とは全く逆パターンなわけだ。

 

そっか、んじゃぼちぼち上京準備もしないといけないじゃん
そうなんですよね、部屋も探さないといけないし

 

でも、あっち行っちゃうんじゃ家族や彼氏も寂しい言うんじゃない?
いやいや、彼氏はいませんよ~

 

と、教科書通りのやりとりで彼氏がいないことが判明した。

 

しかし、私はここで1つの予感がよぎった。
会話をしていて、この子は恋愛経験が少ない印象を受けたのだ。

 

ナンパで、あまりにもスムーズに連れ出しやホテルまで行く場合には大きく分けて、下記のパターンがある。

①今の状況=抱かれることを理解している
②抱かれることを全く理解していない

②に遭遇するケースは、そんなに多くはないが経験の少ない子と会うと、こういうケースもある。

 

更に私は探りを入れてみる。

 

直近では、いつ頃彼氏いたんじゃないの?
いや、告白されたことはあるけど、
付き合ったことはないんです

 

 

…ないんかい!!経験ゼロかい!!

 

もちろん、経験ゼロだからといってそれが悪いわけではない。
誰だって、最初は経験ゼロなのだ。
ただ、やはりこの子はこれから抱かれるということを理解していないような気がする。

 

しかし、そんなことは言っていても仕方ない。
私の宿まで歩いて100Mもない。

 

ここでホテルチャレンジをせずに、いつするというのだ?

私はカードを切った。

 

んじゃさ、俺の地元のお土産少し余ってるからあげるよ
え、いいんですかー?

 

そして、カフェを出てハンドテストを瞬間。
当然のような拒否。

 

 

拒否というよりも、驚いたと言う感じの拒否である。

 

それでも、あーだこーだ言って宿まで連れ込む。
考えてみれば、この子はひょっとして男の家(宿)に来るのも初めてなんだろう。

しかし…今の私自分が持てるギラつきを全て駆使しても

 

抱ける気配が全然ない!!

 

ソファーに座る時点で距離を取られているし、
まず、距離感が遠いのだ。射程範囲に入ってこないのだ。

 

そして、彼女は言った。

 

あ、そろそろ私帰らないと

 

こんなとを言われても、私とて諦めたくない。
とはいえ、やはり状況は厳しい。
諦めるべきか諦めないべきかという逡巡はナンパに限らず常につきまとうものだ。

 

決断を迫られるとき、色々な思いが頭をかすめていく。

過去のナンパで失敗したこと
家グダをされたこと
抱けたはずなのに、あそこでなぜあんな選択をしたのかという後悔

できれば私も後悔はしたくないに決まっている。

 

そして、私は言った。

 

うん、そうだね。気を付けて帰ってな!

 

結局、私は諦めたのだった。

かくして、リベンジ遠征はこのような幕開けとなった。
まぁ、考えてみれば前回の遠征では宿に連れ込むことすらできなかった。

それを考えてみれば、最初の声掛けで連れ込んだだけでも御の字とも言えるだろう。

 

とはいえ。。。全く抱ける気がしない連れ込みだったな。。。

 

続く

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