ナンパ遠征記③~下衆の極みの果てに~

1時くらいに●●に行くと、仕事帰りのキャバ嬢がたくさんいますよ

 

リスペクトブラザーYuさんの言葉を受け、私は意気揚々と●●に向かっていた。
時間はすでに24時を回っている。

本来なら、もう寝てもいい時間だ。
しかし、ここは飛行機を乗り継いでまでやってきた遠征地。
限界と思えるくらいまで、頑張るべきだ。

GoogleMAPを見ながら、トコトコと歩いていく。
自分の宿からは15分くらいだろうか。

既に終電を過ぎている時間だから、人の姿は少ない。
そんな中…リクルートスーツの女性を発見。
しかも、足取りが明らかに千鳥足である


すかさず、私は声をかける

 

もう、かえるん?

うん、もう帰るとこなんだけど友達とはぐれちゃって●×△☆$~

マジか!友達とは会えそうなん?

わかんない!だって●×△☆$~

 


はい、来ました!

終電を逃した酔っ払いです!

 

 

ちなみに、私も過去に終電を逃したり、理性をなくすまで酔っ払った女性と関係を持ったことはある。
しかし、それで得るものは特にない。

例えるならば、宝くじで得た100万円と、死に物狂いで働いて会社に認められて得たボーナスの100万円があるとする。
中身は同じ100万円だが、どっちのほうが重みがあるかは明白だ。

先述の通り、酔っ払いのコは理性をなくしている。
そういう状態のコと関係を持つことって、ナンパ師以前に男としてカッコイイことなんだろうか?

つまり、酔っ払いのコを見たら

「気をつけて帰れよ」と立ち去るか、更に言うならば最寄り駅をきいた上で
お金を出してあげて、タクシーに乗せてその場を立ち去るのが男らしい行動というものだ。

 


…しかし、残念ながら
そのときの私にはそんな殊勝な考えは無い

 

てか、もう電車ないやん

●×△☆$~

 


…もはや、会話にすらなっていない。

しかし、私は即座にタクシーを止め女性と乗り込んだ。
女性も酔っ払っているとはいえ、特に嫌がっている様子も無い。
そのときの私の心の声はこうだった。

 

よっしゃー、これでとりあえず1ゲット!酔っ払いのコとは言え、1ゲットは1ゲット!
 とりあえず、明日はYuさんとHさんに意気揚々とゲット報告をしよう!

 

まさに、下衆の極みである。
そんなこんなで、タクシーで宿の前に着く。

手を引いて宿に入ろうとした、そのときだった。

 

女性が突然地べたに座り込んだ。

 

どした?

いやいや、家には行かないよ。私は自分の家に帰る●×△☆$~

帰るもなにも、もう電車ないやん

タクシー代頂戴●×△☆$~!1000円で帰れるから●×△☆$~

 

と、女性がゴネだした。
マジか…と思ったが、私にも下衆の極みの意地がある。
あーだこーだ言って、宿に連れ込もうとするが女性は泥酔しながらも宿には行かないと言っている。

 

…私は、結局諦めることにした。下衆なことを考えていた天罰かもしれない。
女性にタクシー代を渡して帰すことにした。

 

じゃ、1000円で帰れるんだな。ほら(と、1000円を渡そうとする)

いやいや、5000円ちょうだい●×△☆$~

 

 

 

 

さっき、1000円で帰れる言ってたやん?

いやいや、●×△☆$~

 

 

 

そんなやり取りを何回かしてたが…時間はすでに深夜2時を回っている。
私は面倒になり女性を置いて一人で帰ろうとした。

そうしたら、女性が私の手をつよく掴んで離そうとしない。
まるで、コアラのマーチのようだ。

 

ちょっと、置いてくつもり?

いや、だから幾ら渡せば帰れるのよ?

だって、●×△☆$~

 

 

※ここから先は、少々汚い内容になるので苦手な方はご遠慮ください※

 

 

…そんなこんなんしてるうちに、女性は床に自分の髪を垂らした状態で嘔吐をしてしまった。
女性の髪の毛は、自身の嘔吐物にまみれてしまった。

私は生まれて初めて嘔吐物まみれの女性の髪の毛を見た。

なんてこった…これじゃあ、タクシーに乗せることもできない。

 

…そして、彼女はそのまま地べたに寝てしまった

 

さすがに、この状態で放置するわけにもいかない。
グーグー寝てる中で女性の携帯が鳴った。

 

女性の許可を取った上で携帯を確認する。
名前から見ると、女性のようだ。

 

私は通りすがりのフリをしてこの友達に助けを求めることにした。
どうやら、この女友達が車で迎えにきてくれるとのこと。

 

女性はあいかわらず寝ている…
しかし、最初にこの女性に声をかけたのは私であり、自分が撒いた種だ。
介抱くらいはするべきだろう。

 

3時過ぎ、女性の女友達が男友達を連れて車で迎えに来た。
その友達から私は通りすがりの人間と言っていたので、とても丁重なお礼を言われる

 

すみません、ご迷惑をおかけして。通りかかった人が良い人で助かりました

いえいえ、大丈夫ですよ(俺は良い人じゃないよ…下衆の極みだよ)

ホント、ありがとうございました!ほら○○、帰るよ!

 

…こうして、彼女は友達に連れられ帰って行った。
時間は既に3時過ぎ。

 

結局、人間がやってきた行いは
良いことも悪いことも自分に返ってくる
ということか。

 

心待ちにしていた遠征は初日から波乱に満ちたスタートとなった

 

■遠征初日の記録
21声掛け2連れ出し(1介抱含む)

 

続く

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